侍ジャイアンツ
〔作画監督〕
’73.10〜’74.9放映

   

■侍・番場蛮

 当時、ONがまだ現役で頑張っている頃だった。
 野球には全く関心がなかったのだが、このアニメを見て野球の面白さを知ったのだ。
 八方破れな性格で、ダイナミックなフォームで豪速球を投げる番場蛮には心底惚れたものだ。
 ともかく、番場蛮の投げる時の体のやわらかさと、そこから繰り出される魔球に心奪われていた。

 最初に、この作品を見た時に思ったのが、『あ、ルパンだ』である。
 眉を釣り上げてムッとした時の顔の表情がルパンと一緒だったからだ。
 キッと真面目な顔をしていたかと思うと、次の瞬間間抜けな顔になるところも一緒。
 おまけにガールフレンドの美波理香はまさしく峰不二子そのものだったからである。
 颯爽とバイクに乗って去る姿は、どう見ても不二子だ。

 アニメが先で、後から本屋で井上コオ氏の原作コミックを見つけた時は小躍りして喜んだ記憶がある。
 だが、買ってみると番場の顔が違う。
 美波理香も八幡先輩の顔も違う。投球フォームまで違っていた。
 大塚氏のやわらかい投球フォームが頭に沁み込んでいた自分にとっては、とても違和感があった記憶がある。
 自分の中の番場蛮はやはり大塚氏の番場蛮なのであった。
 ともあれ、自分が少年野球チームに入るきっかけになったのは、この作品があったればこそなのであった。
(Kissy@管理人 2003.7/11)



■憧れの人・美波理香

 番場蛮の憧れの人。年上の女性、美波理香。
 見ての通り、旧ルパン三世の峰不二子に瓜二つ。バイクを颯爽と乗り回す姿もダブる。
 これについては、ネット上ではあるが、大塚氏から直接、お話をいただいたので、参照されたし。
 私の、「美波理香は、やっぱり不二子だと」という問いかけに、以下のような回答をいただきました。

 「『美波理香は、やっぱり不二子だと』は確かにそうですね。一人の絵かきが持つ(美女像)は東郷青児から宮崎俊までひとつしかありません。バリエーションを創ったつもりでも、他人を一生懸命まねたつもりでも、自分のなかの美女になってしまうもので、美男子もそうです。」
 いかがでしょう。美波理香そして峰不二子は大塚氏の持つ美女像そのものなのだ。
 さて、美波理香に話を戻す。彼女は番場の生まれ育った土佐の網元の娘。出会いについては原作でも触れられていないので不明だが、親が漁師と網元という関係からして、幼馴染の可能性が高い。
 いつも陰ながら番場を勇気付ける役柄だが、彼女の存在は、番場の先輩八幡太郎平同様に大きなものだ。
 別れのシーンは、原作とアニメでは違うのだが、その話はまた別の機会に。
(Kissy@管理人 2003.9/11)





   
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