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当時、ONがまだ現役で頑張っている頃だった。
野球には全く関心がなかったのだが、このアニメを見て野球の面白さを知ったのだ。
八方破れな性格で、ダイナミックなフォームで豪速球を投げる番場蛮には心底惚れたものだ。
ともかく、番場蛮の投げる時の体のやわらかさと、そこから繰り出される魔球に心奪われていた。
最初に、この作品を見た時に思ったのが、『あ、ルパンだ』である。
眉を釣り上げてムッとした時の顔の表情がルパンと一緒だったからだ。
キッと真面目な顔をしていたかと思うと、次の瞬間間抜けな顔になるところも一緒。
おまけにガールフレンドの美波理香はまさしく峰不二子そのものだったからである。
颯爽とバイクに乗って去る姿は、どう見ても不二子だ。
アニメが先で、後から本屋で井上コオ氏の原作コミックを見つけた時は小躍りして喜んだ記憶がある。
だが、買ってみると番場の顔が違う。
美波理香も八幡先輩の顔も違う。投球フォームまで違っていた。
大塚氏のやわらかい投球フォームが頭に沁み込んでいた自分にとっては、とても違和感があった記憶がある。
自分の中の番場蛮はやはり大塚氏の番場蛮なのであった。
ともあれ、自分が少年野球チームに入るきっかけになったのは、この作品があったればこそなのであった。
(Kissy@管理人 2003.7/11) |
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